吐出
食道からもどすことを「吐出」といいます。
食後すぐに前触れなく吐き、吐物が食べたままの状態 で胃酸が混ざっていないときに以下の症状を疑います。
食道内異物、食道内、外の腫瘍、重度の食道炎(毒物、食道穿孔、逆流性食道炎など)後に起こる食道狭窄、食道拡張(巨大食道)、右大動脈弓遺残、食道裂孔ヘルニア、食道内寄生虫など。
嘔吐
胃や腸からもどすことを「嘔吐」といいます。もどすタイミングは様々で、吐物は消化されていたり、されていないこともあります。通常は胃酸や胆汁などの消化液が混ざっています。まれに大腸からもどす(吐糞)こともあります。胃や腸に限らず、様々な臓器の疾患で嘔吐が起こります。
感染性胃腸炎(ウイルス性、細菌性、真菌性、寄生虫性)、胃十二指腸潰、胃腸内異物、急性膵炎、胃拡張胃捻転、腸重積、食事アレルギー、炎症性腸疾患、中毒、脳疾患、肝不全、腎不全(腎性や、尿道閉塞などの腎後性)、子宮蓄膿症、アジソン病、糖尿病性ケトアシドーシス、甲状腺機能亢進症、腹膜炎、大腸粘膜ポリープ、腹腔内腫瘍、過食、胃酸過多、乗り物酔いなど。