丸山ワクチンによるガン免疫療法を行っています。
丸山ワクチンは、がんに対する免疫療法で、当院では、この治療法を取り入れ、抗がん剤や手術など以外の治療の選択肢の一つとして患者様にご提供しています
丸山ワクチンは1944年、人の皮膚結核の治療薬として誕生しました。ワクチンの生みの親である故 丸山千里博士(元日本医科大学学長)にちなんで後に丸山ワクチンと呼ばれるようになりました。人医療ではこの丸山ワクチンを癌患者に投与したところ、多くの医師から「ガンの縮小がみられる」などの報告が相次ぎました。さらに、ワクチンを打った末期ガンの患者さんの中に、ガンと共存して何年も元気に暮らす人が現れるようになりました。
このように長年使われてきた丸山ワクチンですが、つい最近までどのような機序で効果を発揮しているのかよくわからない面もありました。しかし、ここ数年の研究で、このワクチンは人間(動物)の皮膚直下に存在する樹状細胞という細胞を活性化し、がん細胞を異物として認識する能力を高め、結果としてがん細胞を殺すキラー細胞の誘導を高めることがわかりました。
わんちゃん、ネコちゃんにおいてもこの治療法は取り入れられ、腫瘍の縮小や症状の改善の報告が多くあります。しかしながら、まだこの治療を取り入れているところは少ないのが現状です。この治療のメリットは抗がん剤のような副作用がほとんどなく、安心して治療に臨めるところです。手術や抗癌剤などには抵抗があり、他の治療法がないかお考えであれば、ぜひご相談ください。投与スケジュールに関しても飼い主様とご相談しながら進めてまいります。
丸山ワクチン(アンサー)